元兵庫県議死亡 百条委で委員が黙とう 続くSNS上での攻撃

2025/01/27 10:54 

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 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)が27日開かれた。冒頭、委員を務めて1月18日に亡くなった竹内英明元県議(当時50歳)に対し、委員が黙とうをささげた。

 竹内氏は百条委で、斎藤知事らの疑惑を追及する中心的な委員の一人だった。2024年11月の知事選直後、「一身上の都合」を理由に県議を辞職。25年1月18日に死亡した。自殺とみられている。

 関係者によると、SNS(ネット交流サービス)上の動画などで誹謗(ひぼう)中傷や事実誤認による非難を繰り返し浴びており、周囲に「家から出ることも難しい状況だ」と相談していた。

 また、竹内氏が亡くなった後、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が動画サイトなどで「逮捕されるのが怖くて自ら命を絶った」などと発信。県警の村井紀之本部長が県議会で「任意の調べをしたこともないし、ましてや逮捕するというような話は全くない」と異例の答弁をして全面否定し、立花氏が誤りを認めて謝罪した。

 しかし、SNS上の竹内氏への攻撃は続いている。【栗田亨、中尾卓英】

 ◇相談窓口

・24時間子供SOSダイヤル

 いじめやその他の悩みについて、子どもや保護者などからの相談を受け付けています。原則として電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながります。

 0120・0・78310=年中無休、24時間。

・子どもの人権110番

 「いじめに遭っている」「家の人に嫌なことをされる」など、先生や親には話しにくい相談に法務局の職員や人権擁護委員が応じます。

 0120・007・110=平日の午前8時半~午後5時15分

・まもろうよ こころ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/)

 さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。

・こころの悩みSOS(https://mainichi.jp/shakai/sos/)

 悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。

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