石川祐希のペルージャ、準決勝で逆転負け バレーボール・イタリア杯

2025/01/26 13:16 

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 バレーボールのイタリア1部リーグ・セリエAは25日、ボローニャでカップ戦のイタリア杯準決勝が行われ、石川祐希が所属する前回王者のペルージャは、ベローナに2-3で逆転負けした。石川はチーム最多の15得点を挙げたが及ばなかった。

 ◇「上に行くしかない」

 相手のブロック得点で逆転負けが決まった瞬間、石川はコートに立ち尽くし、沈痛な表情を浮かべた。昨季4冠のペルージャに移籍し、今季の全タイトル獲得を目指していたが、シーズン半ばで夢は断たれた。石川は「僕のパフォーマンスも良くなかった。悔しい気持ち」と絞り出すように話した。

 第1、2セットは石川も要所でスパイクを決めて競り勝った。しかし、第3セットの序盤にミスが続いて大差で取り返されると、第4セット終盤は石川が続けてスパイクをブロックされた。第5セットもベローナに傾いた流れを変えることができなかった。

 ベローナの両アウトサイドヒッターのスパイク決定率はケイタ(マリ)とモジッチ(スロベニア)がともに50%超で最後まで決め続けた。一方、ペルージャは石川が42%、セメニュク(ポーランド)が33%と調子が上がらず、ミスやブロックされての失点も目立った。前所属のミラノでも昨季まで3年連続でイタリア杯準決勝敗退を経験している石川だが、常に勝利を求められるペルージャでの敗戦の意味はまた異なる。

 しかし、シーズンはまだ折り返しを過ぎたばかり。セリエAのプレーオフ、欧州チャンピオンズリーグはこれからが佳境だ。「勝ち続けるのは難しく、どう修正するか。結果を出して上に行くしかない」と気持ちを切り替えるように話した。【ボローニャ小林悠太】

毎日新聞

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