トランプ氏、2期目初の外遊先は「サウジか英国」 1期目はサウジ

2025/01/26 15:42 

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 米国のトランプ大統領は25日、2期目の就任後初めてとなる外国訪問先について「サウジアラビアかもしれない。英国かもしれない」と述べた。歴代米大統領の最初の訪問先は伝統的に英国だ。しかし、トランプ氏は1期目にサウジを選んでおり、「前回サウジを(最初に)訪れたのは、多額の米国製品を購入することに合意したからだ」と説明した。

 トランプ氏は、西部ネバダ州から南部フロリダ州に向かう大統領専用機内で、記者団とのやりとりの中で語った。

 トランプ氏は23日にサウジの実権を握るムハンマド皇太子兼首相と電話で協議したばかりだ。ムハンマド氏はトランプ政権が続く今後4年間、米国に対して総額6000億ドル(約94兆円)規模の投資や貿易をする意向を示した。トランプ氏は電話協議について「原油価格を下げることを話し合った。そうすれば(ロシアとウクライナの)戦争を止められるだろう」などと語った。

 トランプ氏は第1次政権時代、アラブ首長国連邦など一部のアラブ諸国がイスラエルと国交を正常化する「アブラハム合意」を仲介した。サウジはアラブの中心的な地域大国で、イスラム教の2大聖地も擁する。トランプ氏は、2期目はサウジとイスラエルの国交正常化を目指し、サウジとの関係を重視している。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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