名古屋市中心部でまた不発弾 昨年10月から同じ場所で3発目

2025/02/25 15:44 

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 名古屋市は25日、市中心部の工事現場で、新たな不発弾が発見されたと発表した。不発弾の発見は昨年10月以来3度目で、いずれもほぼ同じ場所で見つかっている。

 市によると、24日午後4時ごろ、中区丸の内2の工事現場で解体工事業者が発見し、翌日朝に「不発弾らしきものが見つかった」と110番した。米国製の焼夷(しょうい)弾で重さ250キロ、長さ1・2メートル、直径36センチ。陸上自衛隊が現地で不発弾と判断し、起爆装置に当たる信管を処理した。

 現場は愛知県庁の南西約750メートルで、名古屋城や官庁街から近く、ビルやマンションが建ち並ぶ一角。隣接する別の工事現場では昨年10月と今月14日にも不発弾が発見された。

 14日に発見された不発弾は、3月20日午前8時半から回収などの処理作業が実施される予定。市は付近を避難対象区域とし、市立丸の内小学校を避難場所に指定する。今回見つかった不発弾の処理については、関係機関と協議して決める。

 広沢一郎市長は25日の定例記者会見で「戦後80年が経過しようとする今も不発弾が出てくるのは驚きだ。それだけ名古屋の空襲がすさまじかったと改めて感じる。自衛隊とともに万全の体制で処理に当たる」と話した。【真貝恒平】

毎日新聞

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