岩手・大船渡の山林火災が鎮圧 発生7日目 けが人や建物の被害なし

2025/02/25 17:10 

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 岩手県大船渡市三陸町綾里(りょうり)で起きた山林火災は、発生から6日後の25日、延焼の恐れがない鎮圧状態となった。大船渡地区消防組合が同日午後3時過ぎに発表した。焼失面積は324ヘクタールで、けが人や建物の被害はなかった。消防組合は「空気の乾燥した状態が続いており、鎮火の判断にはもうしばらく時間が必要」としている。

 この日は地元消防署と消防団、岩手県内の消防からの応援隊約120人と消防車両21台が出動し、山林内を目視などで確認した。現場に近い田浜地域では20日夜に62世帯157人に対して避難指示が出された。最大で25世帯、43人が避難したが、鎮圧宣言の後に指示は解除された。

 消防組合などによると、19日午前11時55分ごろ、通行人からの119番で火災発生を覚知。火の勢いが強まったため、大船渡市は同日午後6時半すぎ、県を通じて自衛隊に派遣要請した。24日まで自衛隊のヘリコプターや宮城、山形両県などの防災ヘリが空中から散水し、県内消防署の応援隊が地上から放水するなど消火活動を続けた。【奥田伸一】

毎日新聞

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