元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルに関する報道を巡り、テレビ朝日の篠塚浩社長は２５日の定例記者会見で、アナウンサーらを対象とした社内での「第２次調査」を始めたことを明らかにした。既に社内調査を実施し、番組出演者らと社員との間に不適切な事案はなかったと結論づけているが、第２次調査では「より丁寧かつ広範に、さまざまな人権リスクがあるかを聞いている」という。

　テレ朝は「第１次」と位置づける社内調査の結果について、１月２２日に「食事会等での不適切な行為の報告はなかった」と公表していた。一方で、第２次調査を既に始めており、アナウンサーや制作現場のプロデューサーら男女約７０人を対象に、コンプライアンス担当部門が中心になって聞き取りをしているとした。篠塚社長は会見で、中居氏を巡る問題について「放送業界全体の人権への取り組みやコンプライアンス、ガバナンスが問われる事態になっている」と強調した。

　調査結果に関しては「最終的に（調査が）終わった段階で公表するのか、その可否、仕方も含めて検討し、適切に対応したい」と述べるにとどめた。【平本絢子】