今年もエープリルフールのうそ続々 ライス販売停止「笑えない」、謝罪も

2025/04/01 20:54 

 エープリルフールの4月1日、交流サイト(SNS)上では今年も各種メーカーなどが「#エイプリルフール」のハッシュタグをつけ、自慢の「偽商品」や「虚偽発表」をPRすることにいそしんだ。世相を反映しすぎて「笑えない」と謝罪に至ったケースもあった。

 製菓大手の「明治」は、人気商品「果汁グミ」の新商品として、みそ汁やとん汁、コーンスープの味がする「汁グミ」をX(ツイッター)で紹介した。

 同社の担当者によると「熱中症対策によさそうだから商品化してほしい」との声も寄せられるなど、消費者の評価はまんざらではなかったようだ。

 2026年に発売50周年を迎える日本初のブランド卵「ヨード卵・光」(販売元:日本農産工業)は、「生産者が見える卵」と銘打った卵のパッケージをXに投稿。パッケージには「こくみ」という名のニワトリの顔のアップ写真が「わたしが産みました」というメッセージとともにプリントされていた。

 同社に「本当にこの子が産んだのか」と問い合わせたが、違うとのことだった。

 国産爪ようじを製造する「菊水産業」(大阪府河内長野市)は木製の巨大な<クソデカ爪楊枝(ようじ)>の写真を投稿し、<タコ焼きを小さく感じたい方は是非!!>と呼び掛けた。

 同社の末延秋恵代表(46)によると、Xで大型の爪ようじを手作りしている人を見かけて買い取ったのだとか。反応が良ければ「受注販売」も検討するというので、うそとまでは言い切れなさそうだ。

 一方、静岡県のレーシングサーキット「富士スピードウェイ」は、<会社移転のお知らせ>との投稿のなかで、会社を南太平洋地域の島しょ国フィジーに移転し、社名を「フィジスピードウェイ」に変更したとアナウンスした。

 5月3、4日に開催される国内最大級のGTカーレース「SUPER GT」を盛り上げる一環だそうだ。

 ◇笑うに笑えないものも

 明らかにうそだと分かればいいのだが、うそかどうか見分けがつかず、波紋を呼んだのが大手弁当チェーン「ほっかほっか亭」の投稿だった。

 Xに「ライスの販売停止について」というタイトルの発表文を投稿。コメの価格高騰の波にあらがえないことを理由に、全店でのライスの提供を停止したという内容だったが、これが物議を醸した。

 「#エイプリルフール」ハッシュタグがついてはいたものの、政府備蓄米放出でも米の市場価格は依然として高いままの状況が続いており、投稿には「状況的にリアルすぎて笑えない」「現実になりそうで怖い」といったコメントが相次いだ。

 広報担当者によると、これから発売される「焼きそば弁当シリーズ」をPRするための前哨戦という位置づけだったというが、「誤解を招き、不安な思いをさせてしまった」と反省しきりだった。

 ほっかほっか亭は1日夕方、Xに謝罪文を投稿した。【杉田寿子】

毎日新聞

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