躍動感にこだわり「日出ずる国」表現 日本が「洋菓子のW杯」連覇

2025/04/05 08:15 

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 フランスで開かれた洋菓子作りの世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で2連覇した日本代表チームのメンバー、京都府京丹後市出身の的場勇志さん(38)に、府から技能大会優勝者府栄誉賞が授与された。国際的な技能競技大会などで優秀な成績を収めた人に贈られる賞で、受賞者は的場さんで3人目。

 大会は「洋菓子のワールドカップ(W杯)」として知られ、リヨンで2年に1度開かれている。19回目となる今回は、今年1月24、25日にあり、世界各地の予選を勝ち抜いた18カ国が出場。日本は強豪のフランスやマレーシアなどを抑え、2大会連続の優勝を果たした。

 的場さんは製菓会社「美十」(京都市南区)のシェフパティシエで、チームは的場さんら3人と洋菓子店「カルチェ・ラタン」(名古屋市)の冨田大介団長。今回の大会テーマは「国家遺産」で、日本は高い技術力と表現力で「日出ずる国」と題した高さ約150センチの作品を作った。

 日本チームは、太鼓や相撲、鳥居、ニシキゴイ、こまなど日本文化を象徴する題材や模様を随所にちりばめた。日本文化の一つ「祭り」の1シーンはアメ細工、チョコレート細工、氷彫刻で表現した。アメ細工を担当した的場さんは「和太鼓奏者の勢いのある表情や躍動感にこだわった」と振り返った。

 4日に府庁であった表彰式で、西脇隆俊知事から表彰状を受け取った。「(今大会では)2連覇のチャンスをいただいた。これまでチャレンジを続けてきた自身の思いを胸に、最後まで諦めない気持ちでやり抜いた」と的場さん。今後については「次の日本代表の育成にも回りたい」と語り、若いパティシエの背中を押せるよう、後進のサポートに貢献していく考えも示した。【久保聡】

毎日新聞

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