春キャベツの出荷ピーク 生育順調で消費者期待 神奈川・三浦半島

2025/04/15 16:04 

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 神奈川県三浦市の特産「本春キャベツ」の出荷がピークを迎えた。高台の畑では、きらめく海を背に農家が手作業で収穫を続けている。

 特長は柔らかでふわふわした食感と強い甘み。品種の特性だけでなく、三浦半島のミネラル分豊富な土壌や寒暖差の少ない気候が育んでいる。

 三浦市農協によると、昨年末に雨が少なかった影響で成長が遅れたものの、春先以降は雨も多く順調に育ったという。作業は月末まで続く。

 キャベツの値段は冬の間、高騰していたが、春キャベツの出荷が始まったことで徐々に戻りつつある。

 東京都内の青果卸売会社によると、産地の雨不足や高温の影響で昨年12月の卸値は例年の3倍ほど。3月に入って落ち着いたものの、例年より高い状態が続いていたという。

 現状春キャベツは不作ではなく、今後は例年並みの価格になるか消費者の期待がかかる。【猪飼健史】

毎日新聞

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