クイーンビートルを韓国企業に売却 浸水隠しで事業廃止 JR九州

2025/04/17 11:31 

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 JR九州の子会社「JR九州高速船」が日韓を結ぶ高速船「クイーンビートル(QB)」の浸水を隠して運航していた問題で、JR九州は17日、QBの船体を韓国でクルーズ船事業などを手がける会社に売却したと発表した。5月に引き渡す予定。

 JR九州によると、売却先は韓国・釜山に本社を置く旅客運送会社「パンスターラインドットコム」。売却契約は4月1日付で、売却額は非公開。売却先での用途について、JR九州は「日韓航路では使用しない契約になっている」としている。

 QBを巡っては2024年8月に浸水を隠して運航を続けていたことが発覚し、JR九州高速船は25年2月28日付で日韓航路などの船舶事業を廃止。使い道がなくなったQBについて、JR九州は船体を所有するリース会社から買い取った上で、仲介会社を通じ売却先を探していた。

 JR九州は売却に関し「QBをご愛顧くださったお客様、長年にわたりJR九州高速船の日韓航路を支えてくださった皆様に改めて感謝を申し上げるとともに、QBが新たな海で安全に運航することを願っています」などとコメントした。【池田真由香】

毎日新聞

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