万博、開幕1週間で一般客52万人 想定の半分も「順調な滑り出し」

2025/04/21 20:15 

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 日本国際博覧会協会(万博協会)は21日、13日の開幕から19日までの1週間の来場者数が63万9875人で、運営スタッフなど関係者を除いた一般客は52万4937人だったと発表した。万博協会は会期中に約2820万人の来場を想定しており、1日平均で約15万人の来場が必要となる。開幕1週間の実績は半分ほどにとどまるが、高科淳副事務総長は21日の記者会見で「順調な滑り出しで、想定通りだ」と強調した。

 入場券の販売枚数は、20日までの累積で約1007万枚となり、開幕後8日間で約38万枚増加した。高科氏は「(万博の)中身が見えるようになって伸びている。万博の魅力を今まで以上に発信する」と述べた。

 開幕日の13日、入場ゲート付近で通信障害が発生し、入場用のQRコードが表示しにくくなるトラブルが発生。また悪天候で帰宅を急ぐ人で、大阪メトロ夢洲(ゆめしま)駅付近が混雑した。万博協会によると、通信事業者が移動基地局を設置したことで、通信環境が改善。週末の19、20日にも大きな混乱はなく、午前中の入場予約枠を拡大することを決めた。

 また、来場者からの要望などを受け、トイレの案内板を約70カ所設置▽予約なしで入れるパビリオンのマップの公開▽退場者が東ゲートに集中した際に西ゲートへ誘導――などの改善策を明らかにした。

 視覚障害者用の点字ブロックの敷設が不十分だという指摘に対しては、高科氏は「困っている方がいるならば、どういうことができるか考えなければならない」と述べた。【岡崎英遠】

毎日新聞

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