盗難車を解体、中東へ輸出か パキスタン人ら計13人逮捕 埼玉

2025/04/24 21:28 

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 盗んだ自動車を解体して国外へ輸出したなどとして、埼玉県警捜査3課などは24日までに、越谷市千間台西4、会社役員のファイサル・シャー容疑者(42)=パキスタン国籍=ら5人を窃盗と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)容疑で、車の保管場所で働いていたパキスタンとアフガニスタン国籍の作業員8人を盗品等保管容疑で逮捕した。

 シャー容疑者らの逮捕容疑は2024年10月、熊谷市内の月決め駐車場から乗用車1台など(時価計380万円相当)を盗み、容疑者が経営するさいたま市岩槻区の「ヤード」と呼ばれる自動車解体などの作業場に隠したとしている。作業員8人はヤード併設の事務所に住み込むなどして自動車の解体作業に従事しており、盗品と知りながら車を保管した疑いがあるという。

 同課によると、県警が岩槻区のヤードの捜査を進めていたところ、被害車両が搬入された後に、コンテナが運びだされる様子を確認した。盗難車をヤードで解体し、海外に輸出していたとみている。税関への申請書類上の輸出先は中東地域だったという。

 県警は23日、事件の関係先として同区内のヤード2カ所を家宅捜索。愛知県と岐阜県で盗まれた国産高級車2台を発見した。【板鼻歳也、田原拓郎】

毎日新聞

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