走行音の録音OK 「音鉄」向けイベント列車 新潟で5月24日運行

2025/04/24 21:56 

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 鉄道に関するあらゆる音を収集する「音鉄(おとてつ)」と呼ばれるファンに向けた専用列車が5月24日、新潟県内で運行される。乗客が列車の走行音などを録音できるイベント列車で、録音の妨げになる車内の空調も切ったままで運行する徹底ぶり。JR東日本新潟支社は「音の違いが分かる方にぜひ参加していただき、ご自身だけが分かる音の違いを楽しんでほしい」と呼びかけている。

 録音専用列車として用意するのは、JR信越線や羽越線など新潟地区を走る主力車種の「E129系」。ピンク色の帯が特徴だ。

 専用列車は信越線の新津―羽生田駅間と新津―東三条駅間をそれぞれ1往復し、加速や減速時に発する機器の音などを楽しむことができる。

 自動放送も「放送なし」で運行するため、直線での高速走行音や曲線での速度調整音といった音も録音しやすく、折り返しでの停車中にはドアコックの操作音やATS(自動列車停止装置)の起動音なども収めることができそうだ。

 前の車両を録音機材専用車両とし、利用客は後ろ側の車両に乗車とする。持ち込んだ録音機材はテープなどで座席面や床面に固定できる。

 「音鉄」向けのイベント列車は首都圏で運行した例はあるが、新潟支社管内の在来線では初めて。

 チケットはJR東のショッピングサイト「JREMALL」にて25日から5月18日まで販売する。午前9時半出発の午前コースは1人5500円、午後1時半出発の午後コースは1人6000円。参加は中学生以上を対象。午前・午後とも30人分販売する。【神崎修一】

毎日新聞

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