詰め将棋の名手…でも気がつかないことも? 藤井名人の意外な一面
第83期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第2局で勝利した藤井聡太名人(22)が、対局から一夜明けた1日朝、東京都大田区の宿泊先のホテルで取材に応じた。終盤、即詰みで勝ちとなる手順に気付かない珍しい場面があったが、その真意を明かした。
◇富士山には気付かず
対局場の西側の窓からは、1日目夕方や2日目朝に富士山も顔をのぞかせたが、「私はずっと南側の窓しか見ていなかったので、富士山は見ていなかったです」。
席を立った時に主に見ていたのは、背後にあった南側の窓。「合わせて滑走路が3本見えるので、ちょうど飛び立つところだとそれを見届ける感じで、普段の対局とは違った感覚もありました」
9、10の両日に行われる第3局は、大阪府泉佐野市の関西空港内にあるホテル日航関西空港で行われる。また、防衛戦となる王位戦七番勝負第3局は北海道千歳市の新千歳空港内のホテルが対局場と決まっており、今年は3回の空港対局を抱えている。
「それぞれどういう感じなのかなというのも楽しみにしたいと思います」と期待を口にした。
◇必ず詰まそうとは思わない
本局では、終盤に永瀬拓矢九段(32)が5九飛(138手目)で永瀬玉に即詰みがあったが、藤井名人は6九歩と手堅く受けて自玉がすぐには詰まないことを優先させ、控室では「激辛流だ」と感嘆の声が上がった。
その真意を尋ねると、「6九歩と打った後に5一角から詰みだったなと気付いたので、打った段階ではその筋に気付いていなかっただけです。第一感として(敵玉に)即詰みはないかなと判断していました。詰むのが見えていたら、もちろんそちらをちゃんともっと考えていました」。
詰みがある局面では、プロであれば詰ますという美学を持つ棋士は少なくないが、詰みに気付かなかったことにそれほど悔しがる様子も見せない。
「将棋というゲームは勝つことが目的なので、詰みがある局面で必ずそれを選ばなくてはいけないとは思っていない。そのこと自体は実戦においてはすごく重要というわけではない」
今年の詰将棋解答選手権で圧倒的な内容で優勝し、第1局では華麗な長手数の詰みを披露した藤井名人だが、実戦では詰みのある局面では必ず詰ますことにはこだわらない意外な一面を見せた。【丸山進】
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