千葉都市モノレールのプラレールに注文殺到 売り上げは目標の14倍

2025/05/01 17:02 

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 4月に発売された千葉都市モノレール(本社・千葉市稲毛区)のプラレール「アーバンフライヤー0形」の売り上げが好調だ。先行予約を受け付けたサイト内では最も売れた商品となり、千葉市のふるさと納税の返礼品でもトップ10に入った。関係者は「ここまでとは思わなかった」と予想以上の反響の大きさに驚いている。

 「0形」は実際に運行する同社の車両だ。青色を基調にしたデザインでガラス面が広く、眺望の良さが特徴。車両整備担当者ら2人が、プラレールを製造・販売するタカラトミーと協議を重ね、屋根上の見えない部分の電気制御機器など細部にまでこだわった。価格は、レールと橋脚もセットで税込み8380円だ。

 一般販売は4月に始まったが、昨年12月から今年2月まで、千葉発の商品を紹介する「ちばぎん商店」(同市中央区)のウェブサイトで先行予約を募った。

 その結果、全国各地から1674件の注文が入り、売り上げは目標の14倍の1408万円となった。サイト内では過去最高額に。ちばぎん商店の担当者は「大変な反響だ。千葉の魅力を広く発信できることに協力できてうれしい」と喜ぶ。

 この商品は、千葉市のふるさと納税の返礼品となっている。市資金課によると昨年12月から今年3月まで300件以上の申し込みがあった。約800点もある市の返礼品の中でトップ10に入る。市の担当者は「人気が出るとは思っていたが、まさかここまでとは思わなかった」とうなる。

 千葉都市モノレールの有人4駅(千葉、千葉みなと、都賀、千城台)でも発売し、約100個売れた。同モノレール社の小見隆一さんは「『孫へのプレゼントにする』と言って買ったおじいちゃんもいる。世代を超えて多くの方に愛着を持っていただき、ありがたい」と語る。

 先行予約、市のふるさと納税、駅での販売を足すと、販売数は2000を超えそうだ。玩具店やネット販売の数も加えるとさらに積み上がる。プラレール商品としてヒットと言えるだろうか。

 製造・販売元のタカラトミーによると、今回は特注品のため販売数は公表していない。ただ、プラレール担当者は「好評で大変うれしい」と話している。【平塚雄太】

毎日新聞

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