社会人野球の第７７回ＪＡＢＡ九州大会が７日、開幕する。リーグ戦は北九州市民球場と山口県のオーヴィジョンスタジアム下関で、計１６チームが４組に分かれて総当たり戦を行う。各組１位が進む準決勝と決勝は、１１日に北九州市民球場で行われる。

　◇ＥＮＥＯＳは新人が存在感

　強豪ぞろいのＢ組に注目が集まる。地元の西部ガスは、生え抜きの松薗史敏監督が就任２年目。村田健や高椋（たかむく）俊平ら経験豊富な投手陣を中心に守り勝つ野球で、２大会ぶりの頂点を目指す。

　ＥＮＥＯＳは、都市対抗大会で監督として最多４回の優勝を経験した大久保秀昭前監督が退き、今季から宮沢健太郎監督が就任した。立正大出身の新人・飯山志夢（もとむ）は、ＪＡＢＡ日立市長杯で本塁打を放つなど存在感を示している。

　Ｃ組も地力のあるチームがそろった。東京ガスは、明治大から入った飯森太慈（たいじ）や横浜国立大から入社した藤沢涼介ら新人に勢いがある。三菱重工Ｗｅｓｔは、元阪神の北條史也や国学院大から来た新人の田中大貴も長打力があり、打線は脅威だ。ＪＲ九州と沖縄電力の九州勢がどこまで対抗できるか。

　Ａ組はＨｏｎｄａ熊本が優位か。右腕・片山雄貴や主砲の古寺宏輝ら投打の柱は健在だ。Ｄ組で、ＪＡＢＡ静岡大会で準決勝まで進んだ東海理化は、福本綺羅（ひかる）、門叶（とがの）直己ら注目の若手が多い。

　優勝チームは１０月２８日開幕の日本選手権の出場権が与えられる。【角田直哉】

　◇ＪＡＢＡ九州大会出場チーム

　Ａ組（Ｈｏｎｄａ熊本、エナジック、エイジェック、日本製鉄瀬戸内）Ｂ組（西部ガス、宮崎梅田学園、王子、ＥＮＥＯＳ）Ｃ組（ＪＲ九州、沖縄電力、三菱重工Ｗｅｓｔ、東京ガス）Ｄ組（ＫＭＧホールディングス、ＪＲ西日本、東海理化、日本通運）