引退した補助犬に楽しく過ごせる環境を チャリティーTシャツ販売へ

2025/05/16 12:05 

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 「ほじょ犬の日」(5月22日)に合わせ、身体障害者を支える補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)の引退後を支援するNPO法人「日本サービスドッグ協会」(奈良県葛城市)とチャリティー専門のファッションブランド「JAMMIN(ジャミン)」(京都府京田辺市)が協力し、同協会の活動支援に向けたTシャツなどをインターネット上で販売する。19日から25日までの期間限定で、ジャミンのサイトから購入でき、Tシャツ1枚の購入につき、700円がチャリティーとして同協会に寄付される。

 2002年の身体障害者補助犬法の成立・施行から20年以上を経たが、役割を終えた補助犬に対する公的助成はない。補助犬の働ける期間は限られており、10歳前後で引退した補助犬の大半はボランティアの家庭に受け入れられ、食事代や介護費用も寄付などでまかなわれているのが実情だ。

 寄付は高齢になった引退犬を乗せるためのカート購入費や介護・医療費などの支援金に充てられる。谷口二朗・同協会理事長は「一頭でも多くの引退犬が、支えるボランティアと一緒に引退後を楽しく過ごしてゆける環境につなげたい」と話す。

 期間中は、過去の引退補助犬支援の際にデザインした商品なども在庫状況次第で販売される予定。ジャミンは2013年の年創業以降、「チャリティーをもっと身近に」を合言葉に多分野のNGOやNPOなどと週替わりのコラボ商品を発表。デザインにのせて、社会の課題などを発信している。

 問い合わせは、日本サービスドッグ協会(0745・62・3605)。購入はジャミンのHP(https//jammin.co.jp)。

 ◇募金も

 同協会は17日午前10時~午後5時、大阪市北区の阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場で、活動紹介をして募金への協力を呼びかける。【高尾具成】

毎日新聞

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