米国務長官、イスラエルとの関係正常化を期待 米シリア外相会談で
ルビオ米国務長官は15日、トルコ南部アンタルヤで、シリア暫定政権のシェイバニ外相と会談した。トランプ米大統領はシリアへの制裁解除の方針を表明しており、今回の会談も関係改善の動きの一環。ルビオ氏は会談後に記者団に、暫定政権によるイスラエルとの関係正常化や対テロ対策に期待を示し「歴史的な機会であり、成功すればこの地域に劇的な変革をもたらすだろう」と強調した。
シリアでは昨年12月に反体制派「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)が親イランのアサド政権を打倒し、HTSを率いていたシャラア氏が暫定大統領に就任した。暫定政権を支援するトルコとサウジアラビアがトランプ氏に制裁解除を要請し、トランプ氏は13日に制裁を解除する意向を表明。翌14日にはシャラア氏とサウジで会談した。
外相会談にはトルコのフィダン外相も同席した。米国務省によると、ルビオ氏は制裁解除に関する米国の支持を改めて伝達。その上で、シリアで続いているとされる宗派対立を念頭に、民族や宗教を問わず人権を保護することの重要性を強調した。また、暫定政権がイスラエルへの和平を訴えているほか、イランの影響力排除などに取り組んでいると指摘し、こうした動きに対して歓迎する姿勢を示した。
ルビオ氏は記者団に、平和で安定したシリアが地域にとって重要だとし「我々はその実現のために全力を尽くしたいと考えている」と語った。暫定政権の取り組みについては「当然進展を見たいと思っている。長い道のりだ」としつつ、可能な限り支援する意向を示した。シリアは長年の内戦で荒廃しており、暫定政権側は米国の制裁解除を経済復興につなげたい考えだ。【ワシントン松井聡】
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