千葉・船橋の立てこもり、男性の身柄確保 監禁容疑で現行犯逮捕

2025/05/20 13:55 

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 千葉県船橋市内のアパートで20日朝に発生した立てこもり事件で、県警は同日午後1時25分ごろ、刃物のようなものを所持して立てこもっていた住人男性の身柄を確保し、監禁容疑で現行犯逮捕した。

 県警によると、逮捕されたのは同市夏見台6、和田敢士(かんじ)容疑者(32)。逮捕容疑は同日、自宅アパートで母親(59)と妹(27)を監禁したとされる。母親と妹は和田容疑者と同居しているとみられる。

 事件は午前6時40分ごろ「包丁を持って立てこもっている」という和田容疑者の兄からの110番で発覚。和田容疑者は「警察が立ち去らないと殺すぞ」などと話していたが、警察官が電話で説得。「降参します」などと言って逮捕に応じた。けが人はいないという。

 消防によると、警察から「灯油を部屋にまく立てこもり事件が発生」との一報を受けて消防車4台と救急車2台を派遣し、現場近くで待機させていた。

 現場は東武野田線の馬込沢駅から南に約1・1キロの地点。約210メートル離れた特別養護老人ホームの女性職員は「退勤する職員には気をつけて帰るように伝えた。状況は全然分からないが(事件が近くで起きていることを知って)ただびっくりしている」と話した。

 近くには船橋市運動公園があり、管轄する市生涯スポーツ課によると、事件現場のそばの広場では幼稚園の遠足が予定されていたが、連絡して取りやめてもらったという。陸上競技場と野球場も営業をやめ、体育館については通常通り営業している。【林帆南、中村聡也、高橋晃一、石塚孝志】

毎日新聞

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