エリザベート音楽コン 静まり返った後にブラボー、世界の多様化反映
世界最難関とされる若手演奏家の登竜門、エリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門の決勝(本選)がブリュッセルで5月31日(日本時間6月1日)まで行われ、久末航(わたる)さん(30)が2位、亀井聖矢(まさや)さん(23)が5位に入賞した。
久末さんは本選で重厚なブラームス「ピアノ協奏曲第2番」に繊細な味わいを持ち込み、亀井さんはサン・サーンス「ピアノ協奏曲第5番『エジプト風』」に響きの斬新な音の世界を開いた。会場では本選に進出した全員が、演奏後に「ブラボー」を集めたが、この2人は一瞬、静まりかえったあとにブラボーの渦になったという。それだけ聴衆を魅了したのだろう。
今回、最大の快挙と言えるのは本選に進出した12人中、亀井さん、桑原志織さん、久末さん、吉見友貴さんの4人の日本人が残ったことだ。次いでフランスが3人、オランダ、ベルギー、ロシア、アメリカ、中国が1人ずつだった。
日本の4人は全く音楽が異なり、それぞれに豊かな個性だ。最近の日本の若手演奏家の自由な発想、さまざまな感性を代表している。本場であるヨーロッパの伝統も、それぞれ自分にとって良いところは取り入れ、あらゆる価値観から等距離にある。社会の多様化を反映しているとも言えよう。
快挙のもう一つの背景として、コンクールにおけるアジア系の参加の増大があげられる。日本の若手演奏家には、アジアとかヨーロッパという意識すら希薄だろう。そして、ヨーロッパの聴衆もアジアの新鮮な感性でヨーロッパの音楽を再発見している。今回の結果はその大きな証明となった。
世界が分裂の一途をたどるなか、音楽文化の融合は、今後、大きな意味を持つに違いない。【梅津時比古】
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