路面電車が駅ビル2階に乗り入れへ 変わる広島駅 高架部を報道公開

2025/06/01 16:03 

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 JR広島駅(広島市南区)の新しい駅ビル2階に乗り入れる広島電鉄の新路線「駅前大橋ルート」の開通を控え、ルートの高架部が1日、報道公開された。市、JR西日本、広島電鉄の三者代表による「渡り初め」があり、松井一実市長は「多くの人が広島の魅力を堪能できるのではないか」と期待を寄せた。

 駅前大橋ルートは8月3日に開通予定。広島駅と比治山町交差点の約1・1キロを結ぶ。

 公開された高架部は、駅前大橋南詰交差点から広島駅までの259メートル。軌道は樹脂で固定され、振動や騒音を抑える工夫が施されている。また、駅の地下広場に重量がかかり過ぎないように、高架部の一部区間では発泡スチロールを使用した特殊な工法を採用した。

 広島電鉄の仮井康裕社長は「路面電車をノスタルジックだけではなく、もっと便利で魅力のあるものにしたい。最後まできっちり仕上げたい」と話した。【武市智菜実】

毎日新聞

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