普賢岳の噴火で生まれた「平成新山」に登った 不安定な岩場すくむ足
長崎県の雲仙・普賢岳の噴火活動でできた「平成新山」について、一般登山解禁に向けた動きが出ている。立ち入りを規制する「警戒区域」指定のきっかけとなった、1991年の大火砕流から6月3日で34年。噴火で生まれた「平成新山」(標高1483メートル)の状況を調査する防災登山が5月12日実施され、火山学者や自治体関係者、毎日新聞を含むメディア記者ら約90人が参加した。
普賢岳の南西に位置し、登山口となる仁田峠(標高1079メートル)から登山道を通って約2時間、立ち入りが制限される「警戒区域」に入った。「立ち入り禁止」を示す木の柵をくぐると、それまでの新緑の草木であふれた景色から一変。人よりも大きなものも含む岩石が不安定な状態で積み重なる地帯に入った。
「崩落すると危ないため、垂直に登らず、斜めに横断します」。九州大地震火山観測研究センターの松島健教授のかけ声とともに、参加者は全員ヘルメットを着け岩につかまり足場を確認しながら慎重に山頂を目指した。整備された登山道はなく、岩に付けられた登山ルートを示す目印を頼りに進む。途中、足場の岩がぐらついたり、岩と岩の間に深い穴が開いていたりし、足がすくんだ。
警戒区域に入って約1時間、噴気が上がる山頂付近に到着した。研究者らが噴気の温度を測ると約91度。噴火活動が終息した1995年ごろは700~800度だったが、2011年までに100度程度に下がり、以降は90度前後で推移している。同行した長崎地方気象台の職員は「特段の変化はなく、静穏に経過している」と現状を説明した。【尾形有菜】
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