北九州・ダンプカー殺人 被告に懲役28年求刑「一方的に不満爆発」

2025/06/05 15:59 

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 北九州市小倉南区の採石場で2024年10月、同僚の男性をダンプカーでひき殺すなどしたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた築上町広末の元会社員、高橋博行被告(62)の裁判員裁判の論告求刑公判が5日、福岡地裁小倉支部(三芳純平裁判長)であり、検察側は懲役28年を求刑した。弁護側は懲役13年の判決を求め、結審した。判決は12日。

 検察側は「強固な殺意に基づく犯行。一方的に不満を爆発させ、短絡的に極めて危険な行為に及んだ。逃れた同僚らも回避しなければ死に至る可能性があった」と述べた。弁護側は、計画性や強固な殺意は「ない」と主張。「けがをした同僚らは軽傷かつ、被害弁償を済ませた」と訴えた。

 起訴状などによると、高橋被告は24年10月4日午後、小倉南区新道寺の採石場で、殺意を持ってダンプカーで同僚男性をひき殺したほか、同僚や現場責任者の男性2人も殺害しようとしたとされる。【井土映美】

毎日新聞

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