筑波大が人文系組織を統合・再編する計画を進めていることについて、阿部俊子文部科学相は６日の閣議後記者会見で「具体的に相談を受けていない。今後大学から相談があった場合、内容に応じて適切に対応する」と述べた。

　阿部氏は人文社会科学系学部の統廃合について「一概にいわゆる適不適を申し上げることは難しいと考えている」と述べるにとどめ、「各大学が学内外の構成員を巻き込みながら、どういう理念、目的をもって行うのかが大事だ」とした。

　筑波大を巡っては、人文系の３学類（学科）を統合し、その上部組織の学群（学部）を改組する方針が毎日新聞が入手した内部資料で判明。教員らから「人文教育の縮小、質の低下につながりかねない」などと反発の声が上がっている。【木原真希】