万博会場で書道・囲碁イベント開幕 本因坊戦の大盤解説も

2025/06/06 19:53 

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 大阪市・夢洲(ゆめしま)で開催中の大阪・関西万博で、ともにアジア発祥で日本で発展した書と囲碁を発信するイベント「白と黒の伝統 書と囲碁の世界」(主催・毎日新聞社、協力・毎日書道会、日本棋院、関西棋院)が6日、EXPOメッセ「WASSE」で開幕した。国内を代表する書家らの作品679点を一堂に展示。大阪で同日あった囲碁・本因坊戦の大盤解説会などがあり、約8000人の来場者でにぎわった。8日まで。

 6日の開幕式典で毎日新聞社の松木健社長が「万博の場で書と囲碁の魅力を国内外に伝えたい」とあいさつ。記念の席上揮毫(きごう)では、草野心平の詩による幅16メートルの大作「富士山」を出品した石飛博光さんが同作品の一節などを力強く揮毫。かなの大家・下谷洋子さんは藤原道長「望月の歌」をたおやかな筆致で披露し、観客を魅了した。石飛さんは「タッチを軽くしたり強くしたり、私なりに踊ってみた」と笑顔を見せた。

 大盤解説会では、大阪府守口市で同日行われた本因坊戦第3局の映像などを万博会場に投影し、プロ棋士が解説。挑戦者の芝野虎丸十段が一力遼本因坊を降した熱戦を来場者が見守った。

 7~8日も席上揮毫、高校生書道パフォーマンス、書道ワークショップ、子ども囲碁大会など多彩な催しがある。【寺田知史】

毎日新聞

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