国鉄時代の「キハ47形」引退へ 佐賀西南部と長崎の3路線 JR九州

2025/06/18 17:23 

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 JR九州は佐賀県西南部と長崎県内の3路線に、ハイブリッド車両「YC1系」7両を7月1日から追加導入すると発表した。これに伴い、国鉄時代から使用されてきた気動車「キハ47形」は、両地域での普通列車などでの運用は終わる。

 追加導入されるのは、長崎線の江北―長崎間▽佐世保線(江北―佐世保)▽大村線(早岐―諫早)。長崎線は長崎旧線(長与経由)を含む。

 YC1系はディーゼルエンジンと蓄電池を併用したJR九州初のハイブリッド車両で、燃費性能が高い。出入り口の段差がなく、バリアフリー化も進められた。名前は「やさしくて力持ち」を「やさしくて」「力持ち」に分け、ローマ字表記にした頭文字「Y」と「C」をつなげた。

 今回の追加導入で、佐賀県西南部と長崎県内の3路線ではYC1系が59両態勢で運用される。長崎線の江北―小長井ではYC1系が初運行される。

 一方、3路線で運行されていたキハ47形はYC1系に刷新される。ただ、武雄温泉と長崎を結ぶ観光列車「ふたつ星4047」には、改造したキハ47形を使用。また、唐津線(久保田―西唐津)ではキハ47形が運用されており、佐賀県内では雄姿を目にすることができる。【石川貴教】

毎日新聞

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