政府備蓄米 中・外食、給食事業者も購入可能に 小泉農相が発表

2025/06/18 18:51 

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 小泉進次郎農相は18日、随意契約による政府備蓄米の売り渡し先について、新たに中食・外食業者、給食事業者を追加すると発表した。20日午前10時から購入申請を受け付ける予定。農林水産省内で記者団に説明した。

 随意契約での備蓄米の売り渡しは現在、大手や中小の小売業者と米穀店を対象に実施している。上限数量の約12万トン(2021年産)にまだ到達せず、今後も急激に申請が増える見込みがないことから、申請対象の拡大を決めたという。

 また小泉氏は、年間500トン以上を精米する能力を持っている事業者に対し、22年以降の精米実績の報告を求める考えを明らかにした。放出した備蓄米が小売店にスムーズに並ばない理由の一つに、業者の精米余力がなくなっていることが指摘されていた。 

 小泉氏は「精米がどれだけ行われているのかを把握することも、(コメの)全体の流通を把握することにつながる」と説明した。25日までに報告を求める考えも示した。

 小泉氏は17日もコメの流通状況を把握するため、約7万の出荷・販売事業者を対象に在庫量などを調査する方針を発表していた。【中津川甫、渡辺暢】

毎日新聞

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