北九州市の小学校で児童25人搬送 プール授業後にしびれや腹痛

2025/06/23 17:51 

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 北九州市教育委員会は23日、小倉南区の市立高蔵小学校(本庄裕子校長、158人)でプールの授業を受けていた児童22人が手の湿疹やしびれを訴え、3人が腹痛を訴えた、と発表した。症状を訴えた児童は救急搬送されたが、いずれも軽症という。

 市消防局や市教委によると、午後0時半ごろ、「高学年の児童10人以上が気分不良」と通報があった。この日はプール開きで、5、6年生計46人が3、4時間目(午前10時45分~午後0時20分)に今年度初めてのプールの授業を受け、授業終了後から症状を訴え始めた。

 事前の水質検査では、塩素濃度などの数値は全て基準値以下だった。原因は調査中で、関係機関が改めて水質調査などを実施している。

 5、6年の児童は、症状の有無にかかわらず、保護者とともに全員を帰宅させた。同校では慌ただしく関係者が出入りし、プールでは、教職員が水を確認するような様子がみられた。

 市教委は、原因が判明するまで市内の市立小中学校と特別支援学校の全校でのプールの授業を中止にする。市教委学校保健課の担当者は「これまでに事例がないことなので、しっかり原因究明をしたい」と話した。【井土映美、山下智恵、橋本勝利】

毎日新聞

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