小学校の検診、歯科医が手袋交換せず実施 宇都宮

2025/06/27 18:00 

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 宇都宮市内の小学校で今月中旬に行われた定期歯科検診で、70代男性歯科医が児童の口腔(こうくう)内に触れた手袋を交換せずに消毒のみで続けていたことがわかった。日本学校歯科医会は、口腔内など粘膜に触れた場合は、感染防止のため手袋の交換を義務づけており、学校と市教委が保護者に謝罪した。

 市教委によると、検診は全校児童452人が受けた。歯科医は手袋を装着して口腔内をチェックしたが、口の開きが小さい児童らは指で開いて確認した。その際、手袋を交換せずに消毒をして検診を続けるケースがあったという。口腔内に触れた後に手袋を交換しなかった人数は「不明」としている。

 保護者からの指摘で学校が把握。市教委が市歯科医師会を通じて当該歯科医に聞き取りを行い、おおむね認めたという。【有田浩子】

毎日新聞

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