フィギュア・坂本「最後まで一緒に頑張れたら」 盟友・樋口の引退に

2025/06/27 21:21 

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 フィギュアスケート女子で2022年北京冬季オリンピック団体銀メダルの樋口新葉選手(ノエビア)が25~26年シーズン限りでの現役引退を表明した。自身も同じシーズン限りでの引退を表明し、北京五輪団体を共に戦った坂本花織選手(シスメックス)は「一緒に頑張ってこれて本当にうれしいし、最後の最後まで一緒に頑張れたら」と語った。27日のアイスショー「ドリーム・オン・アイス」での公演後の取材で語った。

 00年4月生まれの坂本選手と01年1月生まれの樋口選手は同世代。ジュニアよりもカテゴリーが下のノービス時代からしのぎを削ってきた。また、プライベートでも一緒に旅行に出かけるなど公私ともに親交が深く、坂本選手が「樋口さん、ラブなんで」と語ったこともあった。

 この日の坂本選手は、樋口選手の引退表明を受け「ノービスの頃から一緒に戦ってきて新葉は頑張っても追いつけない存在だった。その新葉と北京でメダルを取れたことでやっと同じところで戦えるくらい自分が成長していると感じた」と振り返った。

 また、樋口選手が北京五輪後にほぼ1シーズン休養し、23~24年シーズンから復帰してトップレベルまで戻ってきたことについても触れ「1回離脱したのに、このメンツの中にまた戻ってくるというのが本当にすごい。精神力の強さをすごく感じる。本当に尊敬する部分」と語った。

 樋口選手について「陸に上がると甘えた新葉ちゃんみたいな感じでそのギャップが本当に好き」と、盟友への思いを口にした坂本選手。互いに集大成となる五輪シーズンでの「共闘」を誓った。【倉沢仁志】

毎日新聞

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