「次は亜蓮さんが…」オリックス・西川龍馬、4安打で愛あるイジり

2025/06/27 23:19 

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 ◇○オリックス10―2楽天●(27日・京セラドーム大阪)

 古巣・広島時代から固く結ばれた絆を感じさせた。オリックスは絶好調の1番・西川龍馬が4安打4打点の固め打ちで、熱投の九里亜蓮を援護した。

 一回に中前打で出て先制のホームを踏む。1死満塁で迎えた四回の第3打席は変化球を逆らわずに左前へはじき返し、2者を還した。

 これで6試合連続の打点となり、複数安打は5試合連続。「7、8割ぐらい」の力感でブレの少ないスイングを心がけ、打率は3割を超えた。82安打はリーグトップで、強力打線を勢いづけている。

 それでも「たまたまです。僕のことはどうでもいい」と話し、広島時代の同僚で、一緒にお立ち台に上がった3歳上の九里を気遣う姿が西川らしかった。

 この日「150球まではいきたい」とマウンドへ上がった九里は完封目前の九回に失点し、136球で降板。試合後は「最悪です。0でいけなくてすみません」と反省が口をついた。

 そんな気落ちする先輩へ、西川はお立ち台で「亜蓮さんに次はしっかり0で抑えてもらいたい。あと試合がいつも長いので、もうちょっとテンポ良く投げてもらえたらうれしいです」と、3時間29分を要した試合にあえて愛あるイジりを見せ、球場は和やかなムードに。信頼関係で結ばれた2人が、新天地でチームを活気づけている。【皆川真仁】

毎日新聞

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