わずか2安打→5連勝 大阪ガス、3年ぶり代表権 都市対抗近畿2次

2025/06/27 21:56 

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 ◇第96回都市対抗野球大会近畿2次予選・第4代表決定戦(27日・わかさスタジアム京都)

 ◇○大阪ガス2―1パナソニック●(大阪ガスは3年ぶり29回目の出場)

 大阪ガスの2次予選は、自慢の打線がわずか2安打に抑えられるショッキングな負けから始まった。だが、試合を重ねるたびに投打がかみ合った。どとうの5連勝で3年ぶりの代表権をつかみ取った。

 上り調子だった打線が序盤から奮起した。

 二回、4番・清水聖也の三塁打を足掛かりに1死一、三塁の好機を作り、高橋佑八が追い込まれてから、外へ逃げる変化球に食らいつき二ゴロで先取点を挙げた。

 四回も先頭の山本大輔が三塁打を放ち、2死後に橋本典之がしぶとく外野にポトリと落とす適時打で突き放した。

 投げては先発のエース右腕・大宮隆寛がテンポのいい投球で2安打1失点で完投。初球から積極的にバットを出すパナソニック打線に対し、「どんどん(ストライク)ゾーンで攻めた」。140キロ台の直球と切れ味鋭いスライダーで手玉に取った。

 初戦はYBSホールディングスに0―4で零封負けを喫し、第4代表決定トーナメントに回った。チームの雰囲気は暗くなったが、主将の高橋が「下を向いている暇はない」と語ったように気持ちを切り替えた。

 2次予選の初戦で敗れて勢いに乗れず、代表権を逃した昨季と同じ失敗を繰り返すわけにはいかなかった。

 8月下旬の本大会開幕までは約2カ月あり、予選の課題を見直すには十分な期間だ。2023年秋の日本選手権を制したメンバーの多くが健在なだけに、チームの目標である「日本一」を狙う力は十分にある。【村上正】

毎日新聞

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