先制アーチに満塁弾 三菱自動車岡崎主将が7打点 都市対抗東海2次

2025/06/27 23:31 

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 ◇第96回都市対抗野球大会東海2次予選・第4代表決定戦(27日・岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)

 ◇○三菱自動車岡崎7―3ヤマハ●(三菱自動車岡崎は3年連続15回目)

 先制アーチに勝負を決定づける満塁弾――。三菱自動車岡崎の主将、古川智也が4番らしく一発で全7得点をたたき出し、代表切符をたぐり寄せた。「主将として重圧もあったが試合を決めることができてうれしかった」とホッとした笑顔を見せた。

 一回は1死一、二塁の好機で打席を迎えた。古川は外角内寄りに甘く入ってきた高めの初球を振り抜くと、放物線を描いた打球は左翼ポール際に飛び込んだ。

 最大の見せ場は終盤の勝負どころで訪れた。同点で迎えた八回1死満塁の場面だ。2ボール、1ストライクとなった4球目。低めの球を逃さなかった。強振した打球は高く舞い上がり、レフトスタンドへ。今大会4本目となる本塁打は、東京ドーム行きを引き寄せる満塁アーチとなった。

 チームは昨年の本大会1回戦でNTT西日本に1―14の七回コールドで大敗。1点を挙げるのが精いっぱいだった。冬場は課題の得点力を上げようと打撃強化に取り組んだ。

 古川も飛距離を伸ばすことを目標に掲げ、「手のいろんなところにマメができるほどバットを振り込んだ」と自信を得た。「本当は本塁打を打つ打者じゃなくて……」と謙遜する主将が、今大会で4本ものアーチを描いたのはその成果でもある。

 古川は慶応大から入社して3年目を迎えた今季、主将の座に就いた。若い力でチームをもり立ててほしいという首脳陣の思いがある。「日本一に向けて一戦必勝で(勝ちを)積み上げていく」。若き主将は力を込めた。【高橋広之】

毎日新聞

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