ソフトバンク・近藤決勝打に山川満塁弾 交流戦明けは主力が存在感

2025/06/27 23:04 

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 ◇○ソフトバンク6―3ロッテ●(27日・ZOZOマリン)

 リーグ戦再開初戦、ソフトバンクにとっては単なる1勝以上に価値ある白星となった。けがや不調に苦しむ主力打者2人の快音が勝利に直結した。

 まず仕事をしたのは「打撃職人」の近藤健介だ。17日の広島戦で左かかとを痛めて直近5試合は欠場したが、1―1で迎えた八回無死一、三塁の好機で代打として打席へ。一塁走者が二盗を決めた直後の3球目、ファーストスイングで低めの変化球を右前に運び勝ち越し打とした。

 「甘い球を一振りでとは考えていた。内容うんぬんより結果が出て良かった」。代走を送られ退いたが「やりながら良くなっていけば」と前向きだった。

 同じ回に悩める主砲が目を覚ました。2死満塁で打席に立った山川穂高。低めの速球を捉えると打球はやや詰まりながらもバックスクリーンに飛び込んだ。ちょうど1カ月ぶりの一発に「気持ち的にも打てて良かったなと思える一本になった」とホッとした表情を浮かべた。

 山川は交流戦期間中も不調で16日に出場選手登録を抹消され、2軍で打撃フォームの修正に励んできた。交流戦明けに1軍に再合流した際は髪形が丸刈りに。「気合を入れるため」と個人マネジャーに頼み、バリカンを買い自宅の浴室でさっぱりと刈ってもらった。

 けがや不調で主力に離脱者が続出したが交流戦は9度目の頂点に立った。「近藤を先発起用できたり、山川が復調したり。オールスターまでにそういうチームに持っていきたい」と小久保裕紀監督。前半戦のうちに首位を追走する陣容を整える意味でも、幸先の良い再スタートになった。【角田直哉】

毎日新聞

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