フィギュア 北京五輪団体銀の樋口新葉 新シーズンでの現役引退表明

2025/06/27 21:06 

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 フィギュアスケート女子で2022年北京冬季オリンピック団体銀メダルに貢献した樋口新葉選手(ノエビア)が27日、新シーズン(25~26年)限りでの現役引退を表明した。「今季(新シーズン)で引退しようと決めて臨んでいる。目標は(26年2月のミラノ・コルティナ)五輪だが、それ以外も一つ一つが最後になるので気を引き締めて滑りたい」と語った。

 出演したアイスショー「ドリーム・オン・アイス」の公演後の取材で明らかにした。樋口選手は「昨季からやめようかなと思いながら臨んでいたが、もう一回五輪で滑りたいと思った。今季までと決めて全力を出し切れると良い結果も出せると思う」と述べた。

 五輪代表の最終選考会の見通しとなっている12月の全日本選手権は地元・東京の代々木第1体育館で迎える。「東京開催と知った時、すごくうれしかった。地元でいつもの拠点からもすごく近い。落ち着いて滑れると思うので楽しみ」と集大成のシーズンを見据えた。

 樋口選手は、東京・日本橋女学館中2年だった14年全日本選手権で3位に入るなど、ジュニア期からトップレベルで活躍した。18年世界選手権で銀メダルを獲得。初出場となった北京五輪は個人で日本女子3人目となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させて4位。今年3月の世界選手権では6位に入り、日本女子のミラノ五輪代表3枠獲得に貢献した。【倉沢仁志】

毎日新聞

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