<1分で解説>地震前に「スロースリップ」間隔半減 世界初観測
2024年8月の日向灘地震の前に、震源近くのプレート境界で「スロースリップ」と呼ばれる現象の発生間隔がほぼ半分になっていたことを、国土地理院のチームが観測で確認しました。大地震の予測研究にとって重要な成果のようです。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「日向灘地震とスロースリップ」を解説します。
Q スロースリップって?
A 通常の地震は、プレートの沈み込みなどに伴ってたまったひずみエネルギーを断層が高速でずれ動くことで解放しますが、スロースリップは断層がゆっくり滑って解放します。11年の東日本大震災では、2日前の前震後に発生して本震の引き金になったことが知られています。
Q 日向灘ってどこにあるの?
A 九州の東側、宮崎県や大分県の沖に広がる海域です。ここではフィリピン海プレートが陸のプレートの下に沈み込んでいます。
Q どんな地震が起きたの?
A 24年8月に日向灘でマグニチュード(M)7.1の大きな地震が起きました。日向灘では20~30年ごとにM7級の地震が繰り返されています。
Q どこでスロースリップが起きているの?
A 震源に隣接したプレート境界の深さ約40キロの場所で発生しています。
Q 今回、何が新しく分かったの?
A 国土地理院の観測によると、今まではスロースリップが約2年ごとに1年ほど続く周期を繰り返してきました。ところが、昨年の地震前のスロースリップは、前回の発生から約1年しか間隔が空いていませんでした。
Q どうして間隔が短くなったの?
A スロースリップの間隔が短くなるのは、地震を起こす場所の固着が弱まっている影響と考えられていて、地震が起きるシグナルと考えられるかもしれないようです。
コンピューターのシミュレーションでは、地震の直前にスロースリップの間隔が短くなることが報告されていました。でも、実際に観測されたのは世界で初めてです。
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