警視庁、捜査1課警部を懲戒免職 火災現場での現金窃盗罪で起訴

2025/07/25 16:49 

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 警視庁は25日、火災現場の捜査中に見つけた現金を盗んだとして逮捕、起訴された千葉県柏市の同庁捜査1課警部、政野亮二被告(51)=窃盗罪で起訴=を懲戒免職処分にした。

 警視庁によると、2022年10月~25年2月に東京都内で起きた8件の住宅火災現場で、捜査中に発見した現金計約900万円を盗んだという。いずれも独居の60~90代の男女8人が死亡していた。

 政野被告は「初めは罪悪感があったが、(盗みを)繰り返すうちに犯意が薄れた。とんでもないことをしてしまい、弁解の余地はない」などと話しているという。警視庁は監督責任があったとして、直属の上司だった管理官3人も口頭で注意した。

 菅潤一郎・警務部参事官は「他の模範になるべき立場にある職員による言語道断の行為で厳正に処分した。深くおわび申し上げるとともに、指導・教養を徹底し、再発防止に努める」と述べた。【松本惇】

毎日新聞

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