オスプレイ17機、佐賀へ移駐完了 千葉・木更津から最後の1機飛来

2025/08/12 16:38 

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 防衛省は12日、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備していた輸送機V22オスプレイ17機の陸自佐賀駐屯地(佐賀市)への移駐を完了させた。最後の1機がこの日、佐賀駐屯地に飛来した。先行して移駐された機体は既に駐屯地周辺での訓練や他の自衛隊拠点への飛行を始めている。

 佐賀駐屯地への配備は7月9日に開始。佐賀駐屯地などによると、8月6日までに16機が到着し、最後の17機目も12日午後3時20分ごろ、駐屯地に隣接する佐賀空港の滑走路に着陸した。

 7月28日からは、駐屯地周辺空域や有明海海上などでの基本操縦訓練が始まり、8月5日以降は陸自高遊原(たかゆうばる)分屯地(熊本県益城町)や海上自衛隊大村航空基地(長崎県大村市)へも飛行。今後は離島防衛の専門部隊「水陸機動団」の拠点がある陸自相浦(あいのうら)駐屯地(長崎県佐世保市)などとも行き来する。

 木更津駐屯地は日米共通のオスプレイ整備拠点とされており、移駐完了後も定期的な機体整備のため飛来する。

 防衛省九州防衛局が佐賀県に示した運用計画によると、佐賀空港の滑走路を使ったオスプレイの運用は年290日程度で、離着陸回数は実施日1日あたり平均約16回と見込まれている。【成松秋穂】

毎日新聞

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