女性の体調変化、パートナーにも知ってほしいが…共有を阻む二つの壁
生理や妊活に伴う女性特有の体調変化について、9割近くの女性がパートナーに「知ってほしい、理解してほしい」と考えているにもかかわらず、実際に情報共有している人は6割台にとどまることが民間企業のアンケート調査で明らかになった。
情報共有をしていない人にその理由(複数選択可)を尋ねると、最多の4割近くが「パートナーの興味がなさそう」と答えた。
知ってほしいけど、相手に興味がなさそう――。調査からは、女性のそんな気持ちが浮かぶ。
◇女性特有の健康課題は多額の経済的損失
生理に伴うさまざまな症状や月経前症候群(PMS)、更年期障害など女性特有の健康課題は今、国を挙げたテーマになっている。経済産業省は社会全体に与える経済的損失を年間3・4兆円程度と試算し、課題解決のための施策を進めている。
そうした背景のもと、生理管理・妊活アプリなどを手がける「メドレー」が4月、アプリのユーザーを対象にアンケートを実施し、パートナーがいる1万4723人から有効回答を得た。
それによると、体調変化をパートナーに「知ってほしい、理解してほしい」と答えた女性は86・3%に上ったが、情報共有をしている人は65・9%にとどまった。
情報を共有していない人に理由を尋ねたところ、「パートナーの興味がなさそう」(38・8%)がトップとなり、「何をどのタイミングで伝えればいいのかわからない」(38・1%)▽「うまく伝えられる自信がない」(21・1%)▽「理解してもらえるか不安」(20・9%)――などが続いた。
実際、情報共有をしている人のうち、パートナーが「理解していない」「あまり理解していない」と答えた人は計18・0%おり、伝え方や相手の受け取り方次第では理解に直結しないことも分かった。
◇情報共有は関係構築のカギ
とはいえ、情報共有はパートナーとの関係を構築する重要なカギになりそうだ。
共有した人の50・4%が2人の関係に「いい変化があった」と答え、「悪い変化があった」とする人はほとんどいなかった。
自由回答では、変化の例として「伝える前よりもパートナーが自身を気遣ってくれるようになった」「生理や体調についてパートナーが調べたり関心を持ってくれたりするようになった」「イライラの原因がパートナーではないと伝えられ、精神的に楽になった」などの声が寄せられた。
調査結果についてメドレーは「女性特有の健康課題をパートナーと理解し合うには、女性は伝えることへの壁、男性は理解することへの壁がある」と受け止める。
中でも女性がコミュニケーションの仕方に不安を抱えていると指摘し、「アプリの共有機能など間接的なコミュニケーションツールのニーズがあるのではないか」とみている。【太田敦子】
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