勤務校の女子トイレにスマホ設置し盗撮 24歳教諭を懲戒免職 岩手

2025/08/25 19:54 

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 勤務していた学校の女子トイレにスマートフォンを設置して女子児童を盗撮したとして、岩手県教育委員会は25日、紫波町立小学校の男性教諭(24)を懲戒免職処分にした。教諭は2024年度以降複数回、授業の空き時間に女子トイレの個室に侵入して自分のスマホを設置し、回収していたという。

 県教委によると、教諭は今年5月、女子トイレの個室内で女子児童を盗撮したとしている。スマホは動画を撮影できる状態で置いてあったという。教諭は児童の性的な画像を撮影した罪で起訴され、初公判で起訴内容を認めた。教諭は「小学校で勤務するうちに女子児童に性的興味を持った」と説明しているという。

 教諭は23年度に採用され、これまでの勤務態度に問題はなかった。県教委は管理監督責任を問い、勤務していた小学校の校長も戒告処分にした。教諭が女子トイレ内に侵入し、スマホを設置していることに校長は気づいていなかったという。

 記者会見した県教委の黒沢裕彰・教育企画推進監は「被害児童と保護者に心からおわび申し上げる。教員が性暴力に及んだことは許されることではなく、言語道断だ」と述べて陳謝した。

 県教委は盗撮を防止するため、教室やトイレ、更衣室の定期点検を徹底する。【山田英之】

毎日新聞

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