長生炭鉱の潜水調査で人骨?見つかる 事故犠牲者の骨か 靴も発見
戦時中の1942年に落盤による大規模な水没事故が起き、朝鮮半島出身の労働者136人を含む計183人が亡くなった山口県宇部市の海底炭鉱「長生(ちょうせい)炭鉱」で25日、地元の市民団体が遺骨収容に向けた6回目の潜水調査をしたところ、主坑道内で人骨のようなもの3本が見つかった。事故犠牲者の骨である可能性があり、市民団体は鑑定を求めて県警に引き渡した。
調査したのは地元の市民らでつくる「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」。事故後、遺体が収容されないまま閉じられていた坑口(坑道への出入り口)を2024年9月に見つけ、翌10月から断続的に計5回の潜水調査を実施してきた。
25日は刻む会の依頼を受けた韓国人ダイバー2人が、海面に突き出た沖側の「ピーヤ」と呼ばれる排気・排水用の円筒から旧坑道に入り、調査に必要なボンベを設置する作業をした。刻む会などによると、旧坑道から側道に進み、主坑道に突き当たった水深43メートルの丁字路付近でブーツ様の靴を複数人分発見。その周囲で埋まっているものを含め3本の骨のようなものを見つけ収容した。長さは各42センチ、29センチ、23センチ。靴の回収は26日の調査時に検討する。
この日の調査を受け、刻む会の井上洋子共同代表(75)は「(骨が)必ずあるという信念でやってきた」と語り、県警での鑑定結果を待つ考えを語った。
長生炭鉱は32年ごろから民間企業が本格的に操業。太平洋戦争開戦から約2カ月後の42年2月3日、坑口から約1キロ沖合で落盤による水没事故が発生し労働者183人が亡くなり、うち136人は朝鮮半島の労働者だった。
刻む会は国に遺骨の調査と収容を要請してきたが、国は「現時点では困難」としてきた。刻む会は調査のためクラウドファンディングで資金を集めるなどしている。【綿貫洋、小澤優奈】
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