偽造免許証で口座開設か 警視庁築地署の巡査部長を逮捕

2025/08/26 12:46 

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 偽造した運転免許証を使って他人名義の銀行口座を開設したとして、警視庁は26日、築地署地域課巡査部長の米川和行容疑者(40)=東京都世田谷区若林4=を詐欺と有印公文書偽造・同行使容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は5月、X(ツイッター)上で依頼して免許証を偽造し、それを使って銀行口座を開設したとしている。「何も弁解することはありません」と容疑を認めているという。

 警視庁によると、米川容疑者は偽造免許証の作成に数万円を支払っていたとされる。他人名義の銀行口座を作った理由は「消費者金融などでローンを組むためだった」と供述している。競馬やギャンブルで金を使い込み、金に困っていたという。

 米川容疑者は自分名義の口座も数件売却したとみられる。売った口座には3~5月に約180回、計約7000万円が振り込まれていた。特殊詐欺などの被害金とみられる。

 菅潤一郎警務部参事官は「警察職員として言語道断の行為で、信頼を著しく損なうもので深くおわび申し上げる」とコメントした。

 警視庁では今月22日にも、赤羽署の20代の男性巡査が譲渡目的で自分名義の銀行口座を開設したとして、詐欺容疑で書類送検され、懲戒処分されていた。【深津誠】

毎日新聞

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