円山動物園、マレーグマの飼育開始へ 23年から「不在」 札幌

2025/08/31 07:45 

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 札幌市円山動物園は2025年度内に台湾の台北市立動物園から絶滅危惧種のマレーグマの寄贈を受け、姉弟2頭の飼育を始めると発表した。マレーグマの飼育は23年以来。一般公開は2頭が環境に慣れてからとなる。担当者は「道内でマレーグマが見られる唯一の動物園になる。希少な動物の生態を知るきっかけにしてほしい」と話している。

 円山動物園は1961年から断続的にマレーグマを飼育していたが、2015年に繁殖のために同居訓練中だった雌が雄に攻撃されて死ぬ事故が発生。市動物管理センターから改善勧告を受けた。その後、23年に雄が別の動物園に転出し、「不在」が続いていた。

 寄贈される2頭は、姉の小熊妹(シャオションメイ)と弟の熊覇(ションバー)で、いずれも17歳。熱帯雨林館にある既存の獣舎を再整備し、飼育展示する。

 野生のマレーグマは毛皮目的の密猟などによって生息数が減っている。国内は現在、8動物園に計14頭いるが、繁殖が難しく、飼育数はこの10年で半減した。遺伝的多様性を保ちながら飼育個体群を維持し、展示を継続することが危機的な状況にあるため、海外からの導入は貴重な機会になるという。姉弟のため、繁殖に向けて将来的に国内のほかの動物園に1頭を一時的に移動させたり、別の個体を迎えたりする予定。【水戸健一】

毎日新聞

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