<1分で解説>全国でクマ出没も 狩猟者登録は減少傾向

2025/09/02 16:09 

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 全国でクマの出没が相次いでいます。そのクマを駆除できるライフル銃などを使うには、第1種銃猟免許の取得のほかに都道府県の狩猟者登録などが必要ですが、狩猟者登録が全国的に減少しているといいます。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「クマ対策のハンター不足」について解説します。

Q どうすればクマを駆除できるハンターになれるの?

A 第1種銃猟免許を取る必要があるほか、警察の猟銃所持許可と都道府県の狩猟者登録を行う必要があります。

Q 狩猟のための免許を取る人が減ってるの?

A 具体的には免許を持っている人で狩猟者登録する人が減っているようです。岩手県では2024年度、第1種銃猟免許の所持者が2年連続で2000人を超えました。

 でも、実際に狩猟者登録をした人は1471人と少なく、20年度に次ぐ少なさでした。

Q どうして?

A 登録手続きは銃所持許可の申請と同時に行い、警察による身辺調査などがあり、手間がかかるため、登録をためらう人が多いようです。

Q ハンターの年齢は高いの?

A 岩手県内のハンターの半数は60歳以上です。県猟友会の寺長根実副会長は「今指導しないと、10年後はクマ撃ちの担い手がいなくなるかもしれない」と心配しています。

Q 北海道では増えているの?

A 北海道では第1種免許を持つ登録者が14年度から5200人台をほぼ維持していますが、道外からの狩猟者登録は増えているそうです。

 とはいえ、長期的にみるとハンターは減少傾向にあります。

毎日新聞

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