警察庁長官「再発防止の指導を強化」 川崎ストーカー事件の検証受け

2025/09/04 13:26 

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 神奈川県警が、元交際相手からのストーカー被害を訴えていた岡崎彩咲陽(あさひ)さん(当時20歳)が殺害された事件の検証結果を公表したことを受け、警察庁の楠芳伸長官は4日の定例記者会見で「都道府県警で本部長のリーダーシップのもと、実効性ある再発防止策が講じられるよう指導を強化する」と述べた。

 楠長官は事件について「重大な結果が発生し、重く受け止めている」と言及。県警の対応は「警察庁の通達などで定められた基本から逸脱する不十分、不適切な点があり、容疑者と被害者の双方に対して必要な措置を講ずる機会を逸した」と指摘した。

 また、都道府県警の取り組みが通達に沿っているかなどの実施状況を確認していく考えを述べた。

 坂井学国家公安委員長も会見で「反省点を真摯(しんし)に受け止め、対策を速やかに実行するよう警察を指導してまいりたい」と述べた。【山崎征克】

毎日新聞

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