奈良市議会の一般質問で仲川げん市長に暴言を吐いたとして、元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう市議（３４）が１８日、大西淳文議長らから口頭注意を受けた。

　へずまりゅう氏は１２日にあった市議会の一般質問で、奈良公園（奈良市）のシカに対する暴力行為が相次いでいるとして市に罰則強化などを求めた。仲川市長が答弁を終えた後に突然声を荒らげ、「あなたね、どのツラ下げて市長やってるんですか」と発言していた。

　この発言を問題視した議会側は、１６日に各会派の幹事長会を開いて対応を協議。「発言は市議としての品位に欠ける」として、口頭での注意が決まった。

　へずまりゅう氏は注意を受けた後に報道各社の取材に応じ、「思ったことを口にしてしまったが、（結果的に）どう喝だった。政治家として一人前になれるようにしていきたい」と反省を口にした。

　仲川市長のＸ（ツイッター）にダイレクトメッセージを送って謝罪したことも明かし、「あまり熱くならないよう、市民のために一生懸命やるよう言われた」と話した。

　へずまりゅう氏は７月の市議選（定数３９）で８３２０票を集め、３位で初当選。１２日が初めての一般質問だった。

　大西議長は取材に「へずまりゅう氏の行動力を買って市民は票を投じた。今後は市議として礼節を重んじてほしい」と注文を付けた。【木谷郁佳】