「スマホ1日2時間」条例施行 愛知・豊明市「睡眠時間確保が目的」

2025/10/01 18:23 

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 スマートフォンなどの使用目安を「1日2時間以内」などとする愛知県豊明市のスマホ条例が1日、施行された。市はこの日、小中学生や保護者向けに、条例施行にあたって考えてもらいたいことやお願いのメッセージを発信した。

 条例は約6万8000人の全市民を対象に、仕事や学習以外の余暇時間でのスマホやタブレット端末の使用目安を「1日2時間以内」とし、使用時間帯の目安も小学生以下は午後9時まで、中学生以上(18歳未満)は午後10時までとするよう規定している。全市民を対象にスマホの利用時間の目安などを規定した条例は全国初。

 小中学生向けに「自分の睡眠時間や健康に気をつけ、家族とも話し合ってスマホなどを使う時間を考えましょう」、保護者向けに「条例の最大の目的は睡眠時間の確保」などとするメッセージをメールで送った。

 さらに、市の「eモニター制度」にあらかじめ登録されている市民約250人を対象に、条例施行で余暇時間でのスマホの使用時間や睡眠時間の変化の有無、家族との会話が増えたかなどを尋ねるアンケートを実施。市では年末か年明けをめどに小中学生向けの大規模アンケートを行った上で、小浮正典市長が小中学生と直接対話する機会を設ける方針。【式守克史】

毎日新聞

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