前橋・小川市長、市議に2時間再説明 「支援者らに相談する時間を」

2025/10/02 12:54 

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 ◇進退は明言せず

 前橋市の小川晶市長は2日、市職員と複数回にわたってホテルを訪れていた問題について、約2時間かけて市議への再説明を行った。進退については「議会の皆様をはじめ、市民や各界のご意見を伺いながら判断したい」などと明言しなかった。

 この日、再説明を終え、報道陣の取材に応じた小川市長は「私自身の責任の取り方につきまして、本日もいろいろなご意見、厳しい声をいただいた。市民の皆様の声を受け止めながら、支援者や弁護士に相談する時間をいただきたい。しっかり考えた上で判断をしたい。厳しい声をすべて受け止めて、その上で判断をさせていただきたい」と述べた。

 再説明には小川市長と、市職員の代理人弁護士が出席。市議会の各会派から寄せられた質問に答えた。市職員は問題の発覚後に降任を希望したため、特別職との協議も行った上で異動させたという。

 問題の発覚は9月24日。週刊誌ウェブサイト「NEWSポストセブン」が、小川市長と配偶者のいる市職員の男性が複数回にわたってホテルを訪れたと報じた。小川市長は臨時記者会見を開き、「10回以上はあった」とホテルを訪れた点を認めた。目的は相談や打ち合わせと語り、「男女の関係はありませんが、誤解を招く軽率な行動で、深く反省している」と謝罪した。

 小川市長は26日、市議への説明を実施。この日は市議会9月定例会の最終日の午後であり、説明は約10分にとどめ、質疑応答を受けなかった。このため、各会派は問題の経緯や小川市長の進退を問う意見書をまとめ、29日に提出。小川市長は、質疑応答を含めた再説明を行う意向を示していた。

 この問題を巡り、市には電話が相次ぎ、1日までに苦情や意見3607件、無言電話など1054件が寄せられた。4日には市長と市民が対話する「第2回まえばしタウンミーティング」が予定されていたが、市は報道を受けて中止を決めた。【加藤栄】

毎日新聞

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