阪神大震災遺構「神戸の壁」未来へ 保存の意義伝える展覧会
阪神大震災(1995年)の激震に耐えた遺構「神戸の壁」を保存・継承する活動の30年を振り返る展覧会が11日、神戸市長田区腕塚町5の大橋地下道にある「ウォールギャラリー」で始まった。震災の教訓を受け継ぐため、目で見て手で触れることのできる現物保存の意義を伝えている。11月12日まで。【稲田佳代】
神戸の壁は同区にあった市場の防火壁で、震度7の揺れと火災にも崩れなかった。再開発で取り壊される可能性があったが、市民団体「リメンバー神戸プロジェクト」が保存活動を展開。上部は2000年に淡路島へ移設され、現在は淡路市の北淡震災記念公園内にある。
同ギャラリーと神戸市中央区の「人と防災未来センター」には、壁の基礎を活用したベンチが、元の場所には基礎の下部を台座にした記念碑が設置された。
◇歌やパネル紹介
同プロジェクトなどが主催した展覧会では、約60枚のパネルで活動経緯や壁のことを歌った16曲の歌詞などを紹介。東北や能登半島の被災地の遺構保存活動についても説明している。
開幕のあいさつで、人と防災未来センターの島田三津起事業部長が、能登の高校生が収蔵品を見て「(災害ごみも)将来僕たちのことを伝える宝の山になるのかも」と話したと紹介。プロジェクト代表で現代芸術家の三原泰治さんは「当時も今も遺構保存に対する理解のなさは変わっていない。犠牲者に報いるため、未来にものを残し、得た教訓を伝えて生かしていかなければいけない」と話した。
午前9時~午後8時。入場無料。問い合わせは三原代表(090・4302・8231)。
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