大阪・関西万博は１３日、最後の一日を迎えた。複数の国が共同入居するパビリオン「コモンズ館」には、ガラス張りの壁一面にスタッフらによる感謝の言葉がつづられていた。

　「謝謝」「グラシアス」と、さまざまな国の「ありがとう」を意味する言葉に加え、ミャクミャクを模したイラストが壁を彩っている。

　コモンズ館は計６棟あり、約９０の国と地域が参加している。コモンズＡ館のスタッフによると、１０日ごろから日本人のアテンダントを中心に「来場客に感謝の気持ちを伝えたい」とメッセージを書き始めた。次第に参加国のスタッフも加わり、多くの国が集まる施設を象徴するような壁が完成した。

　清掃員の安田優花子さん（３３）は、ハートマークの中に「絆」と記した。「多くの人に出会って視野が広がり、人生で挑戦しようと思うことが増えた。人とのつながり、絆の大切さを実感した」と話し、万博で出会った人々との別れを惜しんだ。【林みづき】